アルミVE事例

アルミ切削品は思い切った形状変更でVEを行う

Before

この図面のようなアルミのワークの場合、マシニングだけは加工できずTスロットなどで加工をしなければなりません。その場合、加工時間がかかる上、形状によっては工具を購入する必要があります。またコーナー部に角が必要な場合は、放電加工が必要となり、さらにコストアップしてしまいます。

After

このようなアルミ切削品の場合は、設計変更が可能であれば、止まりではなく貫通させることにより、ワイヤーカットのみで加工が可能となります。こうすれば工程も減り、例えば夜間無人運転を行うことも可能となります。このように、形状をすこし変更するだけで、アルミ切削にかかる人件費削減・工具の購入費削減・工数削減によりコストを削減することができます。

スロッター加工や放電加工などが必須となるような形状で設計を行うと、マシニングセンタによる高速切削を行えるアルミは、特にコストアップの要因となってしまいます。従って、アルミ切削品を設計する場合はマシニング加工だけで対応できるように設計するか、もしくは思い切った形状変更ができればワイヤーカットでも対応できるケースがあり、大幅なVEが期待できます。